あそびがない人生を卒業したい、という話と、新しい企画をやりたいという話

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「もうすぐゲームセンターに着く。」

歌舞伎町を歩きながら、そんなことを考えた。

瞬間、これがまずいんじゃないか、と思った。写真を撮った。

 

今回は、よくないなと思ったことについての話です。

この写真を見て、何を考えますか?

 

 


 

建築士用語集の、「あそび」のページ。

https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00015&wid=27774&wdid=01

 

「遊び」とは、接合部などをきっちりと締め上げてしまわずに、あえて緩みを持たせること。またはその緩みのある状態のことをさす。

 

建築に限らずものづくり一般で、ぴったりにならないように少し余裕をとった状態にすることを、「あそびをもたせる」「あそばせる」などという。

 

上のサイトではふすまを例として挙げ、ぴったりにせず少し隙間を開けてあげることで、ふすまがふすまとして機能することができるという話をしている。これをあそびという。

張るべき糸を少し緩めておいたり、バットなどをしっかりとでなくゆったり握ったりすると、柔軟な動きができて余裕が出ることがある。

 

で。

 

気づいてしまった。自分の人生にはあそびがない。

まったくないということはないと思うが(ゲームセンターに行くぐらいだから)、十分にはない。

 

 

先程の、ゲームセンターへ続く道を見て、皆さんは何を見、何を受け取り、何を考えるだろうか。

 

 

自分がこのとき考えたのは、「もうすぐゲームセンターに着く」ということ。

 

 

それだけなのだ。

 

今改めて写真を見ると、いろいろと気づくことはある。

カラオケ、雀荘、安い居酒屋。海鮮のお店やホルモン料理、シーシャのバー、焼肉、ポーカーできるとこ。

世界各国の料理が食べられそうだ、とか、このお店は何をするのか看板からではわからないと感じる店も多数。

「龍幻酒家」なんて看板も出ている。何が手にはいるんだろう。
仙人と出くわすバーなのか、そういうカフェなのか、珍しい酒を売る店なのか。

 

 

写真一枚でこれだけ多くの情報量があるのに、自分は何も読み取っていない。遮断している。

ゲームセンターはもうすぐだなあ」しか考えていない。

 

 

…これは、よくないことなんじゃないか?

 

確かに、そのほうがいいこともある。結構ある。往々にして。

 

例えば自分は、洋服店や靴屋に15分以上滞在しない。

見て、着用してみて、行けそうなら買って、すぐ出てくる。

10分かからないこともある。

 

例えば自分は、衝動買いはほとんどない。

コンビニに行ったって、買う予定のなかったお菓子を追加で買ってしまうことはほぼない。

ケーキやポテトチップスのような食べ物は、気がついたら数年ぶりだった、ということもときどきある。

一目散に酒の店に行くのはどうかと思うけど、そこはまあおいておいて。

 

 

いいのかこれで?

 

「千疋屋」を知らなかった。「千疋屋で万引き」という言葉を聞いたことがあったから、何かを売る場所だとは思っていた。

 

「アンリシャルパンティエ」を知らなかった。初めて聞いたとき、アンリ/シャルパンティエであることに驚いた。
スリ/ジャヤワルダナプラ/コッテみたいだな、と思った。

 

「THREE DOTS」を知らなかった。今もよくは知らない。ユニクロを卒業するまで知ることはないのだろうと思う。

 

 

DAMのカラオケランキングを見てみる。

上から、怪獣の花歌、推しの子のアイドル、ドライフラワー、晩餐歌、マリーゴールド。

アイドルはそこかしこで聞くし漫画も読んだから少しは知っているが、他はメロディも歌いだしもわからない。

 

 

やばくないか?

 

ワンピースの知識がアラバスタぐらいで止まっている。

 

 

やばくないか!??!?!?!?

 

山手線に何駅があるのか、東京に4年住んでてわからない。

分からなさで言えば、東京に何線があるのかわからない。駅名だけ見て電車乗ってる。

山手線と、中央線と、京浜東北線。ぐらい。中央線はだいぶ怪しい。

 

合コンとかもしたことない。

おすすめの飲食店を一つも知らない。

「外でお茶をする」というのがいまいちピンときていない。

外に出ないから。

 

 

 

…ところで、「幸福かどうか」と、「普段の移動距離」には、正の相関があるらしい。

 

ヤバいですね!!!!!??!?!?!!!!!!

 

 

 

このままだと良くない。

発信されている数多の情報が、無意識にすべて削ぎ落とされている。

 

知ろうとしないから、知識も増えない。教養が身につかない、人と話もできない。

 

ユニクロを身にまとい、三大栄養素をバランスよく喰らい、外見を気にせず、仕事に必要な知識だけをキャッチアップし、人と会わず、怯え、誰に咎められるでもなく日々を消費する。

 

これは、生活じゃない。

ただの生存だ。

 

手を打たないといけない。

 

 

自分が抱えている問題が、これで解決するのかわからないけど、

新しい企画をやりたいと思います。

 

題して、

「未体験の経験だけで100万円を使い切ろう」

です。

 

ルールは簡単。

「やったことがないこと」をどんどんやる。そこに金の糸目はつけない。

「千葉に旅行」と「茨城に旅行」をそれぞれ別カウントとするかはまだ決めていないけど、流石にそればっかりになるとやりたいことの趣旨と違うからどこかでルールにしたい。地方で区切るかな。

 

 

とにかく、遊びがない人生を抜け出さないとヤバい。

せっかく東京に住むようになったのに、色々アクセスできるのに、
「アクセスできるようになっても自分の知識が増えてないと意味ないっすわね、ガハハ」
などとアホみたいに笑っている場合ではない。

 

人生は短い。

余裕がほしい。

嫌な情報や知らなくても良かったことに触れることもあるかもしれないけど、嫌になったらやめればいい。

少なくとも、気が張っていつ切れるかわからない状態で、日々をやり抜くのは賢い生き方じゃない。

 

 

動けるようになるのは来年度からだとは思うけど、

今まで一回もやったことがないことをたくさんして、

もっと人生を楽しめる人になりたいと思います。

 

 

がんばるぞ。

 

 

一応、自分が経験したことがなさそうなことを知っていたら教えてください。やりたいです。

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現実

Posted by phanta